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 今日の記事は、ギターやってる人には結構関心の有り余ってるところなんじゃないかって思うな。
そう、あの役割は判ってるけど構造や原理がイマイチ理解しづらい部分の「トラスロッド」の仕込である。
ギターやってない人向けに説明するならば、「反り直し棒」とでも言っておこうか。

 ギターってのはお分かりの通り、ほとんどが木材で出来てる。
それにかなりの力で弦を張ってるわけだから、当然ながら細い構造物であるネックは、弦に引っ張られて曲がってしまうんだ。
なので、木材の強度不足を補うために、ネックの内部には鉄の棒が入ってるんだ。


 では早速、件のトラスロッド埋め込み作業をば。

 まずは平面を出してあるネックの表側に、トラスロッドを埋める溝を掘ります。
CA3F0154_convert_20120607044747.jpg
ヘッドの部分には、既にタモの突き板が貼られてますねw
工程写真が無いということは、きっと知らぬ間に誰かが貼ったのでしょう・・・。

 このようにトラスロッドと同じ太さ、同じ長さの溝を掘ります。
トラスロッドの片側には、T字型に周り止めが溶接されているので、それが収まるT字型の溝をボディ側のロッドの先端部分の溝に追加加工します。(画像無くてすんません;;)
トラスロッドのもう片側はネジが切られており、四角くて結構な厚みのあるワッシャーとナットが付いてます。
そのワッシャーが収まる幅と、細長い特殊な形のナットが収まるサイズの溝をヘッド側に追加加工します。

 で、重要なのがロッド本体が収まる部分の溝の構造。
画像で判るかなぁ・・・小さくて見づらいかもだけど、溝の底部が丸くなってるのが見えるかな?
トラスロッドは丸い金属の棒です。
こうする事で、木材と金属の棒の密着度が高まり、遊びが無くなった分、後々の調整がかなり効く様になります。

 で、もう一つ重要なのが溝の深さです。
実はこの溝、底辺は同じ深さで掘られていないんです。
指板を上にして横から見た時に、ヘッドとボディ側の先端を支点に、真ん中が垂れ下がるように湾曲して掘られてます。
湾曲した底辺は、お得意のアクリル製の治具を自作して掘ったのですが、治具は企業秘密ですw

 で、掘った溝にトラスロッドを入れます。
CA3F0155_convert_20120607050745.jpg
こんな感じに収まります。
この段階では、溝が湾曲してるのに対しトラスロッドはまっすぐなままです。
つまり、ただ乗っかっているだけの状態です。

 これを湾曲した溝の底辺に押し付ける様にして固定しなければなりません。
なので当然上から押さえつけるための蓋が必要になってきます。

 で、蓋がこちら。
CA3F0156_convert_20120607051313.jpg
これもロッドとの密着を高めるために上部溝が丸くなってます。
写真では判りづらいけど、丸溝が付いてる方は湾曲してます。
こいつでまっすぐになってるトラスロッドを押し込んでやることで、ロッドが曲がった状態で固定されるのです。
ギタリスト向けに判りやすく言うと、ロッドだけが「順反り」になって入っているんです。


 かなりタイトに作ってあるので、クランプで無理やり押し込む!
CA3F0157_convert_20120607052414.jpg
この時の注意点は、ロッドにボンドが付かないようにです。
これでトラスロッドとネック本体は密着してる状態になりました。


 
 ここまでを読んで、「あれ?」って思った方居ますよね?
「弦で引っ張られても反らないためのトラスロッドなのに、なんで反らせて入れちゃうの?」ってね。

 実はロッドはこういう構造なのです。
ロッドその物の長さが変わらない様に両端を固定した状態でナットを締めこむと、曲がったロッドはまっすぐになろうとしますよね?
しかし、本体の溝と蓋の湾曲によってガッチリと固定されてるので、ロッドがまっすぐになろうとすればするほど、ネックは逆に反っていきますね。

 弦の張力に負けて順反りになったネックをじわじわと逆に反らせていくと・・・、まっすぐなネックになるじゃないですかw
こういった仕組みなんですよ。

 なので、仮に一切湾曲してない溝と蓋で固定してしまうと、ロッドもまっすぐな状態になってるわけですから、いくら閉めこんでもロッドはまっすぐになろうとはしません。
だって既に「まっすぐ」なんだからねw



 あとはボンドが硬化するまで放置です・・・。
この時間がもどかしい;;


 以上、その9でした。
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