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 本日の作業は、私物のギターのナット交換です。
元々付いていたカーボン製の物を、定番である牛骨製の物に取り替えようと言うわけだ。

 カーボン製が駄目、牛骨が良いというわけじゃないし、仮に良し悪しがあったとしても、ギタリストでもない俺の耳には違いなど聞き取れるはずもない。
ただ、ちょっとした不具合のせいか、2弦(6本あるうちの2番目に細い弦ね)の開放(ネックから完全に手を離した状態ね)の音が、風邪をひいたような音がするんだわ。
色々調べてみたら、どうやらナットの弦を引っ掛ける溝の掘り方がまずかったみたいなんだ。


 では早速簡単に作業経過を・・・
nut1_convert_20120420235857.jpg
画像の中央の黒くて細長いのがナットだ。
まずはこいつを外さなきゃならん。


 外し方はこんな感じ、
CA3F0024_convert_20120421001710.jpg
まずは弦を緩めて紙テープ等で束ねて、束ねた弦でネック周辺を傷つけないように木片などで養生します。


 で、細いマイナスドライバー等をこのように溝に引っ掛けて、
nut3_convert_20120421002148.jpg
「えいっ!やーっ!」とやってはいけませんw
横方向に力をかける感じで少しずつ、少しずつ(少しずつってのが最重要!)カナヅチ等で叩いてずらします。
ついでにここで説明しておきたいのが、いわゆる瞬間接着剤の特性。
あれってくっ付いたら2度と取れない、もしくは撮るのが大変って思うでしょ?
実は引っ張りに対しての接着強度は物凄く高いんだけど、横方向の衝撃には物凄く弱いんです。
これギターに限らず色んな所で応用出来るから知ってると便利かも。


 外したカーボン製ナットと新しい牛骨製ナット材です。なぜナット「材」かと言うと・・・
nut4_convert_20120421003211.jpg
元々付いてたナットは、ネックの溝に合わせて底辺がカーブになってるし・・・・。
判ってたら最初からカーブ付いたやつ買ってきたのにな・・・。
誰だよこんなの付けた奴・・・・・・・・・、俺ですw


 じゃあ同じくカーブ付けなきゃなぁ、ってことで出来たのがこれ。
nut5_convert_20120421003744.jpg
ここで大事なのはさ、後から手を入れるなんてことが出来るだけ無いように、丁寧に時間をかけて仕上げてしまう事だ。
現にこれもここまで仕上がるのに2時間はかかってるしな。
難しい事なんて何もしてない。
外した現物を素材に重ねて鉛筆でなぞってその通りにヤスリで削っただけだから。
「難しい」を勘違いしちゃいけないよ。
「面倒臭い」=「難しい」じゃないからね。
まあ削るにしても、ザクザク削るようなもんじゃないから、かなーーーーり面倒臭いよ。


 で、削って形作った物をネックのナットがはまってた溝に瞬間接着材で付けて、(接着材はたっぷり付けちゃだめよ。1滴未満の「点」程度で十分だから。付けすぎると次交換する時にギターを駄目にしちゃうよ。
nut6_convert_20120421005205.jpg
緩めてあった弦をある程度張って、接着剤が固まるまでの押さえにします。
古い弦を残しておいたのはこの為だ。
まあお客さんによっては、張ったばかりの真新しい弦だからってことでそのまま使う人もいるから、どちらにしてもこの方法でやってるけどね。
それにほら・・・、両手空いてたらその間に悪いこと出来るだろ?w


 で、弦の間隔通りに適正な深さの溝を切ったのがこれ。
nut8_convert_20120421010559.jpg
この「適切な」ってのが結構厄介でさ、深さは特に難しいわけじゃないんだ。
溝の幅もそれに合ったヤスリを使うだけだからどうって事は無い。
問題はヤスリを当てて削る角度なんだ。
ネックに対して水平にって言う人も居れば、ヘッド側(弦巻きが付いてる方ね)からネック側にかけて徐々に上がって行くようにっていう人も居るし・・・。
多分この辺の違いはさ、音とか耐久性とかの問題による違いなんだろうけど、俺は実験したことが無いしする気力も金も無いから判らない。
ただやっちゃいけないのは、ヘッド側からネック側にかけて徐々に下がって行くような削り方。
これをやると、大体の場合開放の音が鼻詰まりになってしまうから。
多分直す前のこのギターも、2弦の溝だけがそうなってたんだろな・・・、作った時にボーっとしてたんだろか・・・。

 で、今度は適正な深さなんだけど、一般的に目安として以下の順で調整するといいみたいよ。
① 3フレットの真ん中をを指で押さえる。(はい、弦は2フレットと3フレットの両方にくっ付いてますね。)
② ①の状態の時に1フレットと弦の隙間が限りなく0に近くなるように少しずつ削る。(1フレットと弦がくっ付いちゃだめだよ。)
③ あまり深追いせずに妥協も必要w (妥協出来なくてやりすぎて最初からやり直してる俺が居る!)


 で、ここからは自己満足の世界。
nut9_convert_20120421012751.jpg
どうせ新しい弦に張り替えるので、弦は外しちゃいます。
そしてナットの余分な贅肉を出来るだけ削って、ヤスリがけで付いてしまった削り跡を目の細かい紙やすりでツルツルになるまで磨いたよ。
別にやらなくても音や操作性にはまったく影響ないんだけどね。
どうせなら見た目もスマートな方がいいでしょ?

 ああー感覚的にはあれと似てるかなぁ。
ネトゲの自分のキャラな、服の色染めたり髪型を変えたり、別に能力が変わるわけでもないのにこだわる人はとことんこだわるでしょ?
俺もそういうタイプだからね。
だって自分の大切なキャラだったり楽器だったりするんだからそこまでやってあげたいじゃない?



 とまあ長くなったがこんな感じでナット交換は終わったのでありました。
やっぱね、ナット取り替えたら風邪治ったよw
開放の音が変に詰まったり、長年使ってて削れてしまったなんて人は是非自分でやってみるといいよ。
まあ時間だけはたっぷりかかるから、じっくりやることが出来ない人はお店に頼んだ方が確実だけどね(頼まれた方が俺は助かるw)
要点はたった一つ、「とにかく少しずつ、慎重過ぎる位慎重に」・・・うーむ、2つじゃんw



 余談ですが、文中でギターやってる人なら誰でも判ってることをわざわざ注釈つけてますよね?
これには、「まったく触った事も無い人が興味を持って初めてくれたらいいな。」という願いがこめられてるんです。
ギターを買ってはみたものの、難しくて押入れの肥やしになってる人も同じです。
特にこのナットの部分はね、ギターの弾きやすさに大きく関わってくる部分だから、難しくて投げ出してしまった人には特に見てもらいたいんだ。
案外「自分にはセンスが無かった」なんて思ってる人の何割かは、弾きづらいギターと格闘し過ぎて疲れてしまった人なんじゃないかって思うんだ。
初心者であればあるほど、弾きやすい楽器を使わなきゃって思うんだ。
だって俺もギター「弾く」のは初心者だからw
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